ITUAIS H.C.P【FRANCE】CROCODILE POROSUS Card Holder

SOLD OUT

ITUAIS H.C.P【FRANCE】CROCODILE POROSUS
Card Holder

【Color】BLACK

H.C.Pのポロサスの素晴らしさについては、付属の説明文に書いておりますが、まだまだ説明させていただきたい事があります

クロコダイルのウロコには竹腑と丸腑と呼ばれるものがあります

四角の部分が竹腑で丸の部分が丸腑と呼ばれる部分です

物を作る時に、この二つのウロコがどのようなバランスで入るかで見え方がガラッと変わってきます

今回H.C.Pに発注する際に、まずどの形の財布を作るかを決めました
これは、作る物のサイズによって注文するワニのサイズをきっちり指定したかったからです

ITUAISでは、このサイズを決める作業がとても重要だと思っています。なぜならウロコのバランスが変わってくるからです

通常、クロコダイルの製品を作る時、
●ウロコのセンターで裁断するか、
●センターを無視して裁断するかの2通りに分かれます

ブランドによってウロコの捉え方が違うので、一概にどれが良いとは言えませんが、ITUAISではエルメス、H.C.Pが持つウロコの美学で統一しております

それは両端にいくにつれて竹腑から丸腑に美しく流れるように裁断する事です(長財布の場合)
ひとつの製品で、クロコダイルを隅々まで堪能しようという事だと解釈しております

そして1番重要なのが、竹腑と丸腑のバランスです。
端から1(丸)：2(竹)：1(丸)です
この比率こそがエルメス、H.C.Pが最もクロコダイルが美しく見える比率だとしています

エルメスのクロコダイルの製品を調べて見ていただけたらすぐにわかると思います

この比率はとてもシビアにサイズを指定しないと作り出せない比率です

またクロコダイルの革は端にいくにつれて、シワだったり、穴が空いてたりと使えない部分が多いので、前提として革自体が上質じゃないと、この比率はできません

そしてとてもギリギリのサイズの革じゃないとこの比率を作り出せないので、裁断するのがとても難しいです
良質な革でも端は必ずシワになっているので、そのシワの流れを計算して裁断するのがとても難しいです
エルメスにはクロコダイルの裁断専用の職人がいると聞きますが、それ程難しいとされています
ITUAISでは、黄金比率を実現すべく、この裁断に通常の何倍も時間をかけて慎重に行っています

ショートに関しましても、こちらも竹腑と丸腑がキレイに入るように計算して裁断しております

このサイズの財布だと、メインで長財布を裁断して、他の余りの部分で裁断する事が多いのですが、
メインで裁断できるようにサイズ指定しておりますので、とても美しい表情を楽しんでいただけると思います

主にエキゾチックレザーは、より強度をもたす意味と、厚みの問題で裏に芯材を貼るのが基本です

安いとこだと普通の芯材、ちゃんとしてるとこだとハリのある適当な牛革を使うのが一般的ですが、ITUAISは更に贅沢にボックスカーフを裏の芯材に使っています

エルメスは独自に作った芯材用の革を当ててますが、同じタンナーが作ったより強度のあるボックスカーフを採用しています

これにより仕上がりのハリ感が格段に良くなりました

爬虫類の王様と、牛革の王様を張り合わせているので最強の組み合わせだと思います

裁断以外にも、クロコダイルは牛革と比べて仕立てが難しいとされています

ウロコがある為に、特にコバの処理が難しいとされています

コバの処理はエルメスと全く同じやり方を今回施しています

ヤスリ→色塗り→熱を当てるを収まりが良くなるまで(最低7回くらい)はしております

収まりが良くなったら最後に蜜蝋を塗り、熱で溶かし込んでから布で良く磨きます

これによりコバの強度が、格段に増し、クロコダイルの革でよく見るコバの剥がれもより長く持ちます

エルメスもこの作業に時間をかけているのは有名です
それは強度以外にも、見た目が格段に良くなるからです

このやり方はとても時間がかかり、技術を要する為、採用しているブランドは少ないと思います。

ちなみに仕立ての道具は全てエルメスと同じ物を使っています(長年調べてやっと探し当てました)

そして今回マット仕上げのポロサスですが、上から少しクリームを塗っています。H.C.Pが推奨している非売品のクリームです

見た事のない特殊なクリームで、少し上品なツヤをプラスしております

財布の内側に使っている革ですが、こちらもH.C.Pグループのアノネイが作る、ボックスカーフアルパインという革を使っております

エルメスがクロコダイルの財布の内側に使っているシェーブル という革よりも強度があります

革の説明も付属の説明に付けております

今回は全てにおいて妥協することなく、最高級の素材、技術で仕立てております

ITUAISの自信作です


よろしくお願いします。